田舎暮らしについて
ここでは「住むなら都市部か郊外か?」といテーマですが、「生活のコストを考える」ということなら「田舎暮らし」も選択の対象に入ってくるのではないでしょうか?まずはこれを外した理由をおさらいしておきましょう。
空気もいいし物価も安いし、何より家自体が安いという魅力が田舎にはあるわけですが、やはり移動手段は車に頼ることになります。いつまでも車の運転は出来ませんし、実際に田舎の交通事故は加害者も被害者も殆どが高齢者となっています。また、流通の変化によって田舎での小売商店はほぼ全滅の状態です。つまり、田舎に住んでいると、近くに店が無いので、車が運転できない人は実質的に買い物が出来ません。
仕方がないのでバスで買い物に行く人が多いのですが、バスにも乗れなくなるともはや完全に買い物弱者になってしまいます。このように田舎での生活は車の運転が出来るという事が前提になっているのです。
更に大きな問題は病院の問題です。昔なら、いくら田舎とは言え、町村の行政単位で内科、耳鼻科、産婦人科、外科など個人病院が存在していたのですが、それも今では殆どありません。結局、今の時代は近くに病院と店のあるエリア、つまり都会以外で老人は非常に住みにくいと言う事になります。
普通に資産があるなら都会に住むのがベターでしょう。70歳前後でまだ足腰もしっかりしている人でも都会へ転居しています。「田舎」と「都会」の中間に「郊外」があるような感じでしょうか。